犬の視線がもっとも注がれているのは、人のどのパーツ?

文:尾形聡子


[photo by State Farm]

犬は人と言語を介して意思疎通をはかることができません。けれども犬は人の発する短い単語は理解しており、微妙な違いまで聞き取れていることは先日紹介したばかりです。しかし単語だけでは相手の感情状態は分からないもの。それを補うために、犬の場合は得意の嗅覚や視覚を使って相手を読み、異種である人とのコミュニケーションを成立させています。

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人ほどに視覚に頼らないとはいえ、犬ももちろん視覚も使って人が発信する情報を得ています。たとえば犬は教えずとも個人を識別でき、かつ、同一人物の笑顔と怒り顔の表情を区別できることが検証されています。さらに研究が進められ、視線を追跡(eye-tracking)できる装置、アイトラッカーを使用し、犬が人の顔を見るときには真っ先に目に注目していることなども示されています。

私たちは相手から情報を得るとき、まず「顔を見る」ものです。会話をしているときに相手の顔を見ないのはむしろ失礼にあたることもありますし、会話がなくとも相手の様子を知るために顔色を窺ったりするものです。チンパンジーなどの霊長類では人や同種の他の動物を見るとき、その視線のほとんどが顔に向けられていることがこれまでの研究からわかっています。それは人と同じ傾向です。が、はたして犬も人からの視覚的情報を得るときには

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