文:尾形聡子

[photo by Sandy Millar from Unsplash]
散歩中、他の犬とすれ違うだけで吠えてしまったり、勢いよく前へ飛び出そうとする犬もいれば、その場で体を硬くして立ち止まる犬もいます。一見、どれも「他の犬に強く反応している」という同じ行動と捉えられるかもしれません。しかし、その反応を少し細かく見ていくと、犬によって異なる特徴が隠れている可能性があります。
以前、「Reactive Dog(反応性の高い犬)」と暮らす飼い主が、散歩中にどのような困難や葛藤を抱えているのかを紹介しました。そこでは、反応性の高い犬と暮らす人への理解を深めることがテーマでしたが、今回は少し視点を変えて、「反応性の高い犬の行動そのもの」に目を向けた研究を紹介したいと思います。
リアクティブの中身を詳しく調べてみる
半年ほど前、「リアクティブドッグとは何か」と題して、犬の反応性について、人・犬・環境という三者の関係から考える研究を紹介しました。そこでは、「リアクティブ」という言葉は単なる性格や問題行動を表すものではなく、その場の状況や周囲との関わりの中で現れる反応として捉えることの大切さをお伝えしました。
イギリスのリンカーン大学の研究者らは、その一歩先へ進み、「反応性」という言葉の中身を詳しく調べました。研究者らは、まずインターネットを通じて、「他の犬に対して反応しやすい犬(Dog Reactive Dogs)」の飼い主を対象にアンケート調査を実施。約2,000件の回答が寄せられ、そのうち1,360頭分のデータが解析に用いられました。
対象となった犬は、散歩中などに他の犬に対して、

