「もっと小さく」でいいのだろうか。健康という評価軸も、私たちの価値基準に

文:尾形聡子


[photo by natrocfort]

私たちの身近には、さまざまな大きさの犬がいます。柴犬よりもひとまわり小さな豆柴、トイ・プードルやミニチュア・シュナウザー、カニンヘン・ダックスフンド。近年では、さらに小さな小豆柴やティーカッププードル、韓国ミニビションと呼ばれる犬たちが話題になることもあります。犬が小さいこと自体は、もちろん悪いことではありません。小柄で愛らしい姿に魅力を感じる人も多いでしょう。

ところで、犬が小型化されると、骨格や頭蓋骨を含めて、まるで縮小コピーのようにすべてが同じ比率で小さくなる、と思いがちです。しかし、生き物は工業製品ではありません。体を小さくしても、すべてが同じ割合で小さくなるわけではないのです。

このたび米国コーネル大学の研究者らは、小型から大型まで様々な犬種と雑種852頭の犬のCT画像を解析し、小型化にともなって頭蓋骨の形そのものが変化していくことを報告しました。今回紹介する研究は、犬の小型化が頭蓋骨の形状とどのように関係しているかを調べたものです。けれど、その先には「犬をどこまで小さくしていいのだろうか」。そんなシンプルな問いがあるように思えたのです。

小型犬の頭蓋骨は、どこまでが「正常」なのか

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