文:藤田りか子

「だめ、飛びついちゃ。下に降りて」(写真はニコル・ジラール=マンジャン、1878–1919。パリ生まれ。第一次世界大戦中にフランス陸軍で勤務した最初の女性医師。犬は彼女の愛犬、デュン)[Photo by Wikimedia Commons]
うちのラブラドール・レトリーバーのシャチは、これまでに飼ったどの犬よりも、人によく飛びつく。彼女の母犬もそうであるのを知っているのだが、やはり飛びつきやすさというのはある程度遺伝もありそうだ。
そして飛びつき、というのは犬にとって自然な行動ではありながら、でも飛びつかれた我々にとってはあまりありがたいものではない。いや、シャチの飛びつきに関しては私が嬉しがっており、許している。でも彼女は当然他人にもそれをやるから、そういうときは自分の犬のしつけの悪さを恥じる。
なにしろ犬に慣れていない人であれば、びっくりさせるし、子供やシニアの方であれば転倒させてしまうこともあるだろう。危ない。そして飛びつかれると、犬の前足によって服に足あとスタンプがつく。特にそれが水たまりなどを歩いた後の足だったりすると、汚れること甚だしい。 飛びつくだけならまだいいが、顔に向かってべろべろ舐めようともするから、それもちょいとうざったい。大型犬だと爪もしっかりとたててきて、引っ掻かれ痛い。
「犬の飛びつきはどうしたらいいのでしょうか」
は、犬のしつけにまつわるお悩みの中でも、世界共通の定番相談の一つといってもいいだろう。今回は、そんな「犬の飛びつき」について、あえて考察してみる。そこで本タイトルは「たかが飛びつき、されど飛びつき」なり。
その理由と解決法いろいろ
理由
そもそもなぜ、犬は飛びついてしまうのだろうか?たいていのドッグトレーナーは

