文:藤田りか子
[Photo by dgarkauskas]
前回からの続き。どのようにブリーダーを見極めるべきかのコツをスウェーデンでの体験を元に綴った第2回目。日本では「ブリーダー」という響きは人によって様々なのだが、ブリーダーにもいろいろタイプがあり質も異なる。決して全てのブリーダーが「悪徳」ではない。だからこそ消費者の私たちは上手に見極めなければならない。
北欧では多くのブリーダーが趣味で繁殖を行っている。子犬(子猫)を産ませるのも、年に一、二回程度。ブリーディングはあくまでも趣味ゆえに、多くは他にちゃんと職業を持っているものだ。産めよ、増やせよ、儲けよ、という風に子犬を作らないおかげで、倫理的に犬を飼う、あるいは子犬を産ませるという風潮が根付き易い。おかげで犬たちの気質や健全性は、日本の犬一般に比べると、かなり安定したものだと思う。
日本にもホビーブリーダーというのはメジャーではないが存在する。そして、これからもっと増えればいいと願っている。同時に私たち犬の買い手も、そういうブリーダーをもっと求めるべきだろう。しかしインターネットなどで検索する限りでは、どの犬舎が本当に犬種を大切に思い、商魂をほとんど抜きにして、子犬を売っているのか、というのはなかなか判断できないことでもある。
どのようにブリーダーを判断すべきなのか、前回で述べたことに加えて以下の5項目を参考にされたい。