ノーズワーク競技会、「これ覚えておくといいよ」の12の知識 その1

文と写真:藤田りか子


[Photo by marycollins5]

ドッグスポーツとはこれまでまったく無縁であった「フツーの飼い主さん」が、ノーズワークをきっかけに犬と何かをすることの楽しさやワクワク感を発見して、ドッグスポーツそのものに興味を覚える。このパターンをこれまでにどれだけ目撃してきたことだろう。ノーズワークというスポーツの素晴らしさの一つだと思う。そのおかげもあって、日本でもノーズワークをスポーツとして楽しむ人が増えてきた。当然競技会も少しづつだが開催されるようになっている。だから

「ドッグスポーツの競技会だなんて、私には別世界ですー」

なんて言わずに、ぜひいつか試してほしい。ここスウェーデンにおけるノーズワーク参加者層は実にさまざまだ。ドッグスポーツのエリートハンドラーはもちろん、いわゆる「隣の田中さんちのお母さん」も参加しているという状況だ。つまり誰もが楽しめる間口の広いスポーツ。年齢層も幅広く、若いおねえさんから、おばちゃん、おじちゃん、70歳を超えたシニアの方まで!その様子はオーストラリアでノーズワーク競技に励む五十嵐廣幸さんもおばちゃんたちと和気あいあい。楽しいノーズワーク練習会 in オーストラリア」にも記されている。ぜひご一読を。

とはいえ競技会にでるのは確かにちょっと緊張する。しかし練習を重ねてきた末「これまでの成果を競技会で試す」というのは、普段経験できない己の精神鍛錬の機会。なにしろ我々オトナは、学生時代にしごかれたテストの日々からすっかり解放され、メンタルはかなり「だらけた」ものになっている。競技会参加はそんなユルユルな精神に喝をいれてくれるのだ。そしてたまにはポジティブなストレスを受けシャッキとするのもいい。このようなプレッシャーは、仕事から受けるネガティブストレスとはまた全く別物。競技会の面白さについては過去記事「成功したら嬉しい!でも負けてもためになるノーズワーク競技会!」も参考にされたい。

練習会だけではわからない競技会ならではの心得いくつか

競技会の参加は練習のときとは異なる。競技会ならではのマナーや己の振る舞いについて意識しておく必要がある。さらには、犬をベストコンディションでサーチに送り出してあげるためにどうしたらいいかも考えなければならない 。というわけでノーズワークにまつわる競技会での心得を筆者のスウェーデンでの経験からいくつか以下のごとくリストアップしてみた。

【こちらは有料記事です】

続きを読むにはして下さい。

ご購読いただくと続きをご覧いただけます。

今すぐ会員登録して続きを読む