ブリーダーが子犬の飼い主に一番伝えたいこと 〜ブリーダーへの調査から

文:藤田りか子

[Image by Harry]

子犬を得る際はブリーダーから、が当たり前、という国がヨーロッパにはいくつかある。筆者が住む北欧スウェーデンもそんな国の一つだ。生体販売は法律によって禁じられている。犬を得るのであればほぼほぼブリーダーからとなる。

それ故ブリーダーの責任は重大だ。新しい家庭に子犬を譲渡するのはどんなに早くても8週目(法律で決まっている)。子犬の社会化期が3週目から12週目であるから、ブリーダーはそのほとんどの時期を子犬と共に過ごしていることになる。つまりブリーダー宅でどのように過ごしたのか、子犬の将来に多大な影響を与える。尾形聡子さんの記事「ブリーダー宅での生活環境の違いが与える、子犬の気質への影響」がまさにこのトピックスを扱っているので一読されたい。

さて、ブリーダーの元から羽ばたいた後のパピー達は、一体どうなるのか。一旦譲渡されたらそこからは飼い主の責任でもあるのだが、スウェーデンの場合その後においてもブリーダーの存在は決して小さいものではない。新しい飼い主にどんな風に子犬を引き継いでもらいたいか、その情報を発信するのもブリーダーなのである。特に初心者飼い主であれば、これほど大事な情報源はない。筆者自身も、初めてスウェーデンで犬を飼ったとき、ブリーダーのくれたさまざまな情報のおかげで、

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