ノーズワーク競技会、鼻がリーチできないハイド 〜 NW2攻略法 その1

文と写真と動画:藤田りか子

鼻、鼻、鼻![Photo by ]

スポーツ競技としてのノーズワークには難易度によってクラス分けが設けられている。最初はクラス1(NW1)。このクラスで満点パフォーマンスを3回達成させると次のクラス(NW2)に昇格できる。ジャパンノーズワークスポーツ協会のルールではではNW3まで設けられているが、スウェーデンやアメリカのノーズワーク(K9 Nosework)だとさらにエリートクラスも存在する。

NW1とNW2の違いは大きい!

ミミチャンとNW2の競技会に参加しながら、NW2の攻略のコツを学ぶことができた。それを今回紹介したい。NW1を今現在練習している人、いずれNW2を目指す人にとっても、今から知っておいても損はないはず。今後の練習の指標にもなる。

NW1からNW2へのレベルの飛躍はけっこう大きい。NW1ではできるだけ多くの競技者が、全てのハイドを見つけられるようにサーチが設定されている。においは人の目でわからないような場所に隠されてはいるものの、犬の鼻は必ず到達できるところに置いてある。ジャッジも犬の「成功」を促すようににおいを隠す。決して誰かを落とすための競技設定ではない。

写真1(上) 家具の開きドアの角にフェルトが貼られている。このドアを閉めれば、犬の鼻はリーチできて、人には見えないハイドとなる。

写真2 ハイドの位置を示すためにドアを半開きにした状態。

写真3 ドアを閉めている状態。競技会ではこの状態でサーチが行われる。ドアの隙間に鼻をつけることで、リーチ可能だ。

だがNW1を卒業してNW2ともなると、ちょいと捻りを加えたハイドが登場する。とはいえこれとて決して「落とすための出題」ではない。NW2ならここまではできて欲しいというにおい隠しにすぎない。よってハンドラーはNW2に備えて十分に犬をトレーニングする必要がある。そして、それはNW2に昇格した後ではなく、すでにNW1の時点からやっていてもいいものだと思う。

NW2とNW1の一番の大きな違いは、

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