文と写真:尾形聡子
前回に続き、日本ペットサミット(J-PETS)主催のセミナー『スウェーデンにおけるどうぶつ達の暮らしから、日本のどうぶつ事情を考える』での、藤田さんの講演の後半を紹介したいと思います。
スウェーデンでの犬の飼養管理事情
「スウェーデンの動物保護法は犬の習性を大切にし、それに即しているものです。たとえば犬の社交欲を満足させてあげること、とあるのですが、それは、犬は社会的な動物だから社交欲を満たしてあげないことは残酷であるという見地に立っているからです。犬の習性を大切にするという見地から、ほかにも、動物を飼う際には少なくとも1日2回は人間の目が届く状況にあること、室内で犬を飼う場合は少なくとも