文:藤田りか子

[Photo by Jacquie Klose]
これから記すのは、シェルターで暮らす保護犬にノーズワークを行わせると、犬たちにどのような変化が現れるのか、という研究についてだ。シェルターの犬とノーズワークに関する実験としては、おそらく初めてのものではないかと思う。
ただしこれまでにも「においエンリッチメント」として、シェルターの犬にアロマなどのにおいを嗅がせ、それによってリラックスできるかを調べた研究はあったのだが、どちらかというとアロマセラピーは保護犬に有効か、みたいな実験である。しかし今回は「においが与えられる」ではなく、犬が自ら「においを探す」という、能動的な嗅覚エンリッチメントについて調べたものなのだ。
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ノーズワークというスポーツが、実はアメリカの保護犬シェルターで行ったアクティビティが発端、という話は、有名すぎるほど有名で、ノーズワークをやっている人なら、誰もが知っているエピソードだと思う。とはいえ、

