犬の世界もウェルフェアからウェルビーイングへ:アップデートし続ける動物福祉

文:北條美紀


泥遊びをする自由!犬にとってのウェルビーイング。[Photo by rachyt73]

以前、人の世界がウェルフェア(福祉)からウェルビーイング(持続的幸福)へと軸足を移しつつあることについて「犬に学ぶ、人の本当の持続的幸福flourish」や「犬の問題行動、なくなれば幸せになれるの?」などで触れた。さて、犬の世界ではどのような動きがあるのかなと気になったので調べてみた。すると、「Updating Animal Welfare Thinking: Moving beyond the “Five Freedoms” towards “A Life Worth Living”(動物福祉の考え方を更新する:「五つの自由」から「生きる価値のある生活」へ)という論文を見つけた。やったー、人の世界で起きている動きを犬世界の視点から紐解くことができる! 皆さんにも、「犬のこと」に限定せず、自分自身のウェルビーイングの向上、さらには愛犬とあなたの相互作用でウェルビーイングを向上するには?という視点で読み進めていただけるとうれしい。

動物の世界におけるウェルフェアとウェルビーイングの違い

どちらも「ウェル」で始まる単語だが目指すところは根本的に異なる。

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