文:藤田りか子
写真提供:ノーズワークスポーツクラブ(Japan Nosework Spports Club)
日本にいながらにして、スウェーデン流のノーズワークインストラクター養成コースを受けて、ノーズワーククラブ公認のインストラクターになってみませんか?インストラクターになった暁には、におい認識テストのジャッジとしての資格も授与されますよ!
日本でも徐々にノーズワークをドッグスポーツとして楽しむ気風が愛犬家の間で広まってきましたね。特定のにおいを探させるという本格派ドッグスポーツにもかかわらず、ビビり犬のセラピーに始まり、アスリート系の犬の脳トレにも使える多面性を持ったアクティビティであるが故だと思うのです。というわけで今後さらに日本でノーズワークをする人が増えることが予想されます。
のみならず、噂によるとノーズワークはいずれオビディエンスやアジリティと同様、FCI(国際畜犬連盟)に公認されるドッグスポーツになるもしれないとか…!とはいえ、このドッグスポーツをきちんと教えることができる人は日本ではまだ限られているのですね。
そこで「ノーズワークスポーツクラブ」はこの状況に鑑み、スウェーデンからスウェーデンノーズワーククラブ公認のインストラクター養成講師を招き、インストラクター養成コース第2弾を開催することにしました。ノーズワークスポーツクラブはスウェーデンルールに基づいたノーズワークを推進している有志団体です。インストラクターコース第1期は2023年9月〜2024年2月に開催されており、第1期生11人が現在インストラクターとして日本各地で活躍しています。
どんなドッグインストラクター教育を受けたらいいか困っている?
以下のような悩みや要望を持っている方におすすめです!:
- ノーズワークインストラクターになりたいけれど、基準がわからずどこで教育を受けたらいいか困っている
- ドッグトレーニングについての考え方や基礎を一から学んでみたい
- ヨーロッパ基準のドッグトレーニングをネイティブの先生から受けてみたい
- 受講後にすぐに実践できるノーズワークテクニックを身に付けたい
- ノーズワークスポーツのルールを知りたい
- ノーズワークの初心者への教え方を学びたい
- ノーズワークの教え方のバリエーションを学んでみたい
- 自己流のノーズワークトレーニング法から脱出したい!
- モチベーションの低い犬への教え方を知りたい
- インストラクターになるつもりはないが、犬の嗅覚やノーズワークについて基礎から深く学びたい
- 将来ノーズワークのジャッジになりたい(インストラクター教育を受けた後、将来ジャッジ教育のチャンスがあります)
- ドッグスポーツを学んで自己投資をしてみたい!
コース概要
講師:ピッレ・アンデション
講師は犬曰くでもこれまで何回かご紹介しているピッレ・アンデション先生。ピッレさんは、スウェーデン・ノーズワーククラブの公認ジャッジ(NW1, NW2, NW3)。スウェーデンでノーズワークが開始された2014年からインストラクターとして活躍している、スウェーデンのノーズワークパイオニア的存在です。ノーズワークの他に、プロプリオセプション(自己受容感覚)のエキスパート、認定生食スペシャリスト(BARFスペシャリスト)、レオンベルガーのブリーダーでもあります。
2023年伊豆での対面セミナーにて、においの広がり方について講義をしているピッレ・アンデションさん。
通訳:藤田りか子
スウェーデン在住の当サイトの運営者、ライターとしてもお馴染み!スウェーデンではミミチャンとともにNW3(クラス3)の競技会に出場中。
オンラインセミナー
コースはZOOMを使っての3回のオンラインと2回の対面セミナー、そして各対面セミナーの間の課題提出で成り立ちます。コース開始時期は2024年9月23日。終了は2025年2月19日。
オンラインセミナーはピッレさん来日前に計3回、各2時間 9月23日、9月30日 10月14日
※見逃し配信は10月29日まで
※ウェビナー参加または録画配信視聴は必須
9月23日 オンライン1回目
ノーズワークルールについて
9月30日 オンライン2回目
人にどう教えるべきか?
10月14日 オンライン3回目
トレーニングプランについて
前期対面セミナーの内容
11月1日(金)~4日(月) 対面セミナー
場所:山梨県北杜市高根町清里
八ヶ岳コモンズ https://mt8commons.com
セミナー参加の犬は1頭
- においの学習のさせ方(4つの異なる方法)
- 各サーチ(コンテナー、インテリア、ヴィークル(車両)、エクステリア)の導入方法
- リードさばき
- トレーニング方法のレビュー、およびグループワーク
- ご褒美の位置と犬の期待感
- NW2のにおいの学習
- ディストラクションセント
- におい認識テスト実践
- におい認識テスト、ジャッジの役目
- プロブレムシューティング
前期対面セミナーと後期対面セミナーの間の期間
- 後期対面までの間の期間は、第3回目のウェビナーで習ったトレーニングプランに沿って1ペアか2ペアを教えながら練習すること。
- この期間に与えられた宿題を行う。JNWSCで非公開facebookグループを作るので、そのグループで好きな時に質問していい。
後期対面セミナーの内容:実技試験
日程:2月17日(月)~19日(水) 開催地は追って連絡します。
- 実技試験:クラブが用意したボランティア参加者の計6ペアに対し、ノーズワークのトレーニングの仕方を教える。最低二日間の滞在が求められる
- 他の参加者の教え方を見てディスカッションをする
コース受講料
コース受講料:35万円
・分割支払い可(2回払い)36万円(18万円×2回払い)
※分割支払いの方は、2回目のお支払いは10月25日までにお願いいたします。お振込みがない場合、コースに参加していただくことは出来ません。
・振込手数料は各自ご負担ください。
キャンセルポリシーについて:
・お振込完了後、いかなる理由がありましても返金は致しかねます。ただし、他の方に譲渡することは可能です。
・講師または主催者の都合により、コース開催をやむを得ず中止する場合は、決定次第速やかに受講者様にメールでご連絡し、受講料は全額から振込手数料を引いた金額を返金いたします。
定員:12名(最少催行人数 8名)
・先着順となります(定員となった場合はキャンセル待ちを受け付けます)
お申込み締切日:9月30日(月)
その他:対面での講義の際は各自犬を1頭同行する必要あり。
宿題(課題)には、協力してくれる飼い主さん&犬が1〜2組程必要になる予定。
インストラクターコースに合わせて公式競技会【10月30日(水)】も開催予定(別途申込必要。詳細は後日)
宿泊は各自ご手配ください。(犬はクレートやケージを利用していただきます)
セミナー参加にあたってのQ&A
質問1:Facebookでの質問は動画でもOKですか?
回答:OKです。その代わりに分からないことがあったら必ず聞いてください。
質問2:試験で不合格になった場合は、どうなりますか?
回答:これまでに不合格になった人はいませんが、そうならないようになるべくフォローするので、出された宿題をきちんと行い、分からないことを質問してください。
質問3:一般飼い主ですが、インストラクターコースの修了をもって、ノーズワークインストラクターとして活動することはできますか。
回答:ノーズワークインストラクターとしてどのように業務を行うか、あるいはその雇用形態によって、各自治体ごとの決まりがあります。所属している自治体に問い合わせて確認されますようお願いいたします。
その他:受講前に、JNWSC競技ルール・マニュアルを熟読しておくことを強くおすすめます。
第1期生からの声
- 今まで自己流でやってきた教え方でも上手くいってはいましたが、今回ピッレさんから教わったやり方は、犬はもちろん初心者の飼い主さんにもやりやすい方法でした。宿題の課題の際に私が教えた初心者の飼い主さんもどんどん上達していきました。明確なカリキュラムができたのでどんな飼い主さんにも教えやすくなりました。そしていいところを見つけて褒めることに意識を向けられるようになったのもすごく大きな収穫だったと思います。
- グループレッスンだと犬が自然に休憩時間を取れるのがいいと思いました。また他の人のを見て学ぶことができるという利点がありますね。自分自身も今回グループレッスンに生徒として参加したわけですが、他の人のやっているのを見ることで刺激になったり勉強になったり。
- 自分で考えた結果とピッレ先生の回答が違っても、その理由を丁寧に説明してもらえたりダメ出しをされたりすることもないので失敗を恐れることなく取り組めました。覚えきれないくらい多くの回答をいただいたのでそれを忘れないようにしなくては!
- 日本の教育のように横並びを求めたり、暗黙に正解を押し付けるようなことがなく、楽しく学べたことがとても良かったです。
- ピッレさんの作り出す空気がとても勉強になりました!3日と4日の2回に分かれた研修期間でしたが、このような教育を行なってくれる人は、他のノーズワークの先生にはいないかもしれません。犬も人も泊まりで行うと集中できるので学べることが多かったです。合宿は必要なものだと思いました。それからピッレさんを見て、ジャッジとしての立ち位置、競技会をどう見るか、設定や見抜き方などもすごく学ぶことができました。
- ロールプレイングで生徒役、インストラクター役をやり、それぞれのフィードバックにネガティブワードを言わずにポジティブワードだけにするのが、最初は大変でしたけどだんだん楽しくなってきました。
- 使用する会場が狭いことや他人や他犬に吠える犬がいる場合のグループレッスンの解決策をピッレさんから教えていただけたので、それを取り入れ実際に自分でもグループレッスンを増やしました。すると参加者の意欲が増し、面白いという感想をあちこちでもらえて嬉しかったです。
- このコースでメリットとして感じたことは、犬にとって嗅覚とは?ということを理解できるようになる、人が犬を読めるようになる、犬の自主性を引き出すためのハンドリングや報酬に何を使うべきかを習得できる、子供から老人まで、子犬からシニア犬まで、初心者から経験者までそれぞれのペースで楽しめる、トレーニング未経験やトレーニングが苦手な飼い主でもトレーニングの楽しさを感じることができる、犬を褒めるタイミングを習得することができる、ですね。
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