ドーベルマンと人間の拡張型心筋症(DCM)、2つのリスク遺伝子が発見される

文:尾形聡子


[Image by Rikako Fujita]

ついさっきまで元気にしていたのに…

ある日突然命を奪われてしまうこともある病気のひとつに、拡張型心筋症(DCM:Dilated Cardiomyopathy)という心疾患があります。小型犬に発症が多いことで知られる心疾患が弁膜症であるなら、拡張型心筋症(以下DCM)は大型犬や超大型犬に発症しやすいことが知られています。

拡張型心筋症は、心臓の筋肉に異常が生じて心筋が次第に薄くなっていき、収縮機能が低下して血液を十分に身体に送ることができなくなる病気です。生命を脅かすこの心疾患は、ドーベルマン、アイリッシュ・ウルフハウンド、ニューファンドランド、グレート・デーンなどの中年齢以降のオスに発症しやすく、多くは家族性あるいは遺伝性が強く疑われています。また、ゴールデン・レトリーバーやアメリカン・コッカー・スパニエルなどではL-カルチニンやタウリンなどの栄養欠乏との関連も示唆されるなど、さまざまな要因がDCMの発症に関わっている可能性があります。

犬の中でもDCM発症率の高いドーベルマンにおいては、少なくとも

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