文:藤田りか子
[Photo by danna § curious tangles]
「競技会当日は犬の朝ご飯を抜いてお腹を空かせたままにして、モチベーションをあげる」
とか
「狩猟の前日から猟犬を絶食させて猟欲をアップさせる」
というような言葉をドッグハンドラーや狩猟家から聞くことがある。私の友人にもノーズワークの競技会当日は犬の朝飯を抜く人がいる。はてさて、お腹が空くと犬の作業欲や猟欲は本当に高まるのか?ドッグトレーナーあるいはハンドラーの間で広く信じられている「腹を空かせている犬は働き者」説を考察したい。というのも、このことについてとても興味深い研究報告があるからだ。
「狩猟犬は腹ペコのとき、もっともよく働く」とはハンターの間で言い伝えられていることである。[Photo by Steve Goeringer]
トリーツを使うポジティブトレーニング派、かつ競技会に向けてドッグスポーツを日頃頑張っている人なら「犬の腹を空かせたまま試合に臨むのはどうだろう?」というストラテジーを一度ならず