グレインフリーフードのなにがDCMに影響するのか?

文と写真:アルシャー京子

2018年から2019年にかけて、アメリカ食品医薬品局(FDA)はグレインフリーフードが拡張型心筋症(DCM)発症へ関与する可能性について調査を行っている。そして今年の夏、FDAは「グレインフリーフードが遺伝的要素のない犬のDCMの原因となる可能性」を発表し世間を賑わせた。

それによると集められた症例中、DCMに対し遺伝的要素のない犬達の83%がドッグフードを食べていた。さらにはドッグフードの91%はグレインフリーであった、ということでグレインフリーフードとDCMの関係性が示唆されたのだった。

これまではDCMの発症は遺伝的要素によるもの、あるいは犬種によっては遺伝的にタウリン不足に陥りDCMを発症するということであったが、今回の調査ではグレインフリーのフードによって生じたタウリン不足が遺伝的要因を持たない犬にDCMを引き起こしているのではないか、というのがポイントである。

いろんな犬種にまつわるDCMの話は「犬にはびこる心疾患『DCM』」を、そして心疾患に大事なサプリメントなどの話は「犬の心疾患といぬめし」を参考にしていただくとして、今回は犬の体におけるタウリンとはどのようなものなのか、そして問題ははたしてグレインフリーフードだけなのかということについて考えてみたい。

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