犬種によってこんなに違う犬の腫瘍(後編)4つの腫瘍解析から見えてきた犬種差と不妊化の影響

文:尾形聡子


[photo by martinfredy] フラットコーテッド・レトリーバー。秘蔵型の血管肉腫の発症リスクはジャーマン・シェパードに続く高さ。

前編では、イギリスで犬の腫瘍レジストリがどのように構築されてきたのかを紹介しました。今回の後編では、そのレジストリに登録された膨大なデータをもとに行われた解析結果を見ていきます。

4つの腫瘍解析から見えてきたこと

まず全体として見ると、2010年から2023年にかけて4つの腫瘍はいずれも診断件数そのものは増えていましたが、1頭あたりに記録された診断数の平均はほぼ安定しており、多くの犬では同時に複数の同系統腫瘍が繰り返し記録されていたわけではありませんでした。また、腫瘍全体における割合はわずかな変化があり、肥満細胞腫は

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