ノーズワークNW3ってこんな競技!〜「フィニッシュ」という判断をする

文と写真:藤田りか子


ノーズワークの三つ目のレベル、クラス3(NW3)に到達すると、

「お、私たちもいよいよ上級者の仲間入り!」

という誇らしい感情が湧いてくる。NW3で競うには、NW2競技でのディプロマが3枚必要となる。ディプロマというのは満点を取るともらえる証書だ。一つの競技会につき4課目あるので、その全部においてハイドを探し当てないといけない。それも制限時間内で。

ミミチャンは今年の4月にNW2の最後のディプロマを獲得。3歳になる誕生日のちょっと前ではあったが、一応2歳のうちにここまで登ってこれた。ただしNW2ディプロマ3つの制覇は決して楽ではなかった。最初の二つの試合では連続満点をとってスイスイと進んだが、その後は、競技に出るたびに少なくとも一回は間違いアラートを出し、とんと点数がとれなくなってしまった。時に順位は終わりから数えた方が早いぐらい「堕ちて」しまったこともある。あと一枚!の壁はとても大きかったのだ。同じことはアシカとも経験している。とはいえ、ま、スポーツというのはそんなものなのだろう。いつもいいことばかり起こるわけではない。堕ちた私たちは切磋琢磨しながら、また這い上がっていった。そしてある日「満点の日」がやってきた。

NW3のレベルに到達したものの、ただしこの夏はノーズワーク競技会は一旦お休み。ガンドッグのトレーニングと競技会参加に精を出した。さて秋になり、そろそろノーズワークに復帰するか!と思っていたところ、NW3を主催するとあるクラブからミミチャンにホワイトドッグをやってくれませんか、というお誘いを受けた。ホワイトドッグというのはテスト用の犬と理解するといいだろう。ジャッジはにおいを隠したら、その設定がいいか悪いかを一度競技を始める前にテスト用の犬に探させてチェックを行う。同時に設定した制限時間も適切かどうかもこのときに判断する。

NW3の競技を受けたことがないミミチャンにとってちょうどよい小手試し。そしてNW3がどのような競技なのか

【こちらは有料記事です】

続きを読むにはして下さい。

ご購読いただくと続きをご覧いただけます。

今すぐ会員登録して続きを読む