ガウガウ犬との散歩は、飼い主を社会から孤立させていくかもしれない

文:尾形聡子


[Image by BÙI VĂN HỒNG PHÚC from Pixabay]

犬を飼ったら散歩はつきもの。無理なく体が動く間は運動と社会的刺激を受けるために犬には散歩が必要です。もちろん、病気や年齢の影響を受けることもあれば、犬種によっても必要とされる活動量に差はあります。激暑の夏場や吹雪や台風などの気候にも影響を受けて散歩の活動量は低下するものです。

けれどもその一方で、ガウガウ犬の飼い主にとっては、悪天候がむしろ恵みの雨になることも。五十嵐廣幸さんの「東京のビビり犬、オージースタイルに大変身」では、ビビりでガウガウ犬のイナリが怖がりを克服していく過程が紹介されていますが、その中で、

我々は土砂降りのときもお構いなしに散歩に出かけた。土砂降りの日は散歩する犬の数がぐっと減るから、他の犬にアグレッションがある犬にとってはかえって絶好の散歩日和になるのだ。オフリードにできる巨大な公園で、初めのうちは疾走するアリーを唸りながら追いかけたり、足が濡れるのを嫌がったり、もう帰りたいと車を停めている場所に戻ろうとした。しかし、雨の日の散歩を繰り返すうちに、濡れることなど気にしないでトコトコと歩くようになったのだ。

と、イナリが雨を克服する様子が記されています。

このように、ほかの犬にガウガウしてしまう犬の飼い主というものは、なるべくほかの犬に合わないようするために時間帯や散歩コース、天候までも利用していることがあります。

近年、

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