先住犬を大切に思う気持ちとセカンドドッグ症候群の関係

文:北條美紀

[Image by 👀 Mabel Amber, who will one day]

前の犬の方が…と感じる気持ち。セカンドドッグ症候群とは?」の記事を読んで、セカンドドッグ症候群(SDS)や後住犬症候群なるものが存在することを初めて知った。SDSの正確な定義は不明だが、おそらく、喪った先住犬と後住犬を比較し、実際以上に後住犬に対してネガティブな感情を持つことで飼い主が苦痛を感じる状態を指すのだろう。先住犬との比較には意味がないと分かっていても起きてしまうこの症候群、背景にはどのような心理が潜んでいるのかを考えてみた。

印象形成

セカンドドッグ症候群の場合、後住犬に対してネガティブな印象が形成されてしまうのだが、まずは、通常、私たちが初対面の人に対して「この人はこういう人だ」という印象をどのように形成するのかを見てみよう(初対面の犬に対する印象形成も同様であると想定できるため)。

【前提】印象形成は、ポジティブな期待に基づき好意的に行われる。

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