遺伝性が疑われるダルメシアンの銅関連性肝炎、日本での発症報告がつづく

文:尾形聡子


[photo by Adobe Stock]

このところ、銅関連性肝炎により命を落としているダルメシアンの若犬が増えているようだという話をトレーナーのKさんから伺いました。銅関連性肝炎といえばベドリントン・テリアに特異的に多い遺伝病だと認識してはいたものの、ベドリントン・テリアという犬種が日本に少ないことからこれまであまり気にかけずにいました。

しかし、銅関連性肝炎は対処が遅れると命にかかわる病気であるため、これは聞き捨てならないと思い調べてみたところ、日本のダルメシアンに発症した銅関連性肝炎に関する初の研究報告が2021年に山口大学から出されていました。さらに山口大学の獣医の研究チームは銅関連性肝炎に罹ったダルメシアンの家系を調査し、2022年にダルメシアンに発症する銅関連性肝炎の遺伝背景に関する研究を発表していたことを知りました。

そこで今回は、銅関連肝炎とはどういうものなのか、そして山口大学から発表されたダルメシアンの研究について紹介したいと思います。とくに、日本でダルメシアンの繁殖に関わる方、ダルメシアンの診察をされる獣医師の方、ダルメシアンの飼い主の方にこの病気について知っていただきたく、ダルメシアンの命を脅かす銅関連性肝炎がこれ以上広がらないことを何より願っています。

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