文:藤田りか子
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昨年日本でもIDの明確化のために、犬と猫にマイクロチップの装着が義務化となった。とはいえ、あくまでも犬猫を販売する事業者に対してのみ。飼い主に関しては「装着をするよう努めること」と記されており、あくまでも「努力義務にすぎない。やはり動物の体内に何か異物を入れることに抵抗があるからなのだろう。
私が住むスウェーデンでは犬へのマイクロチップは飼い主の義務であり、それが法律化して久しい。よって今やチップの装着に抵抗する人はほとんど存在しないといってもいいだろう。今年(2023年)は猫へのマイクロチップも義務化されるようになった。
抵抗する人がいないのは、IDチップの重要性が十分理解されているからだと思うのだ。それについてどのような認識と歴史がスウェーデンにあるのかを記したい。
「飼い主の犬と猫の監視の義務」という法律
スウェーデンで犬のマイクロチップ装着が法律で制定されたのは