犬の飼い主さん曰く:だから「うちではいい子なんです」ってば! 同じことを何度も言わせないでよ!

文:北條美紀


また、それ?だ・か・ら、「うちではいい子なんですっ」てば。同じこと何度も言わせないでよ![Image by Adobe Stock]

藤田りか子さんの『犬飼い主さんの「うちではいい子なんです」症候群』の記事は既にお読みだろうか? トレーニングにおける「般化」がテーマの記事だ。

その中に、犬がうまく振る舞えていないのに「うちではいい子なんです」的な言い訳を延々と繰り返し、インストラクターの提案に一向に応じない飼い主さんの心理はいかに?というくだりがあった。

それを読みながら私の頭に浮かんだのは、今日のお題、『だから「うちではいい子なんです」ってば! 同じことを何度も言わせないでよ!』という飼い主さんの声だ。

私は、臨床心理士として心理カウンセリングを提供してお金をいただく立場なので、立ち位置としてはインストラクターさんに近い。だから、「臨床心理士の私がクライアントさんに同じことを何度も言われた場合」を想像した。そして無意識に「何度も同じことを言わせてしまってごめんなさい」と頭を下げていた。さて、私は何を感じ、なぜ頭を下げたのか。今回は、飼い主さん心理というより、私がこの状況をどう理解し、解決のために何をしようとするのかについて、サポートする側の視点から解説しようと思う。

「他人と過去は変えられない」

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