文と写真と動画:藤田りか子
愛犬の生と死を分けるシグナル、ストップシグナル。前回の記事「パピートレーニング:命を救うシグナル “ストップ!”の教え方」からの続きだ。
ストップシグナルの教え方は1パターンとは限らず、100も200もあると言ってもいい。必ずしもプロが教えている方法がベストとは限らない。個々の犬にそして自分に合った教え方を模索するのが一番だ。私もいろいろな人がやっている方法のいろいろな部位を混ぜたり、自分なりにアレンジ、そうして子犬のミミチャンに合ったやり方をやっと見出すことができた。
正直なところ彼女はアシカのようにすんなりとストップシグナルを学ばなかった。一瞬止まるものの、こちらに戻ってきてしまうのが悩みだった。試行錯誤を重ねた末、ようやくどんな状況でも「ストップ!」シグナルの意味を般化してくれるようになった。
毎度のことだが、トレーニング方法として「これぞ唯一!」といった決定打的なメソッドはない。しかし我々のケースで言うと、いくつかのトレーニング方法を私が同時進行で試すことで、彼女に学んでもらったと思っている。前回の記事では犬の背後にフードを置き、犬の気持ちを後ろに向けておくことでストップシグナルの意味を理解させた。今回は全く違う方法だ。ターゲットスティックを使ってみた。犬がある程度「ストップ!」の号令を覚えている必要があるので、前回記事で示したストップシグナルのトレーニングをやった後に試されたい。
ターゲットスティックを使う方法
トレーニングの概要は以下の通り