文と写真と動画:藤田りか子
犬曰くノーズワークコーナー、前回からの続き。簡単アラートあるいは簡単インディケーションの教え方である。誤解を避けるために、この記事を読む前にぜひ「ノーズワーク、簡単・インディケーション」の少なくとも初めの部分を読まれたい(↓)。
https://inuiwaku.net/?p=31262
アラートおよびインディケーションという言葉を初めて聞く方はこちらの記事を(↓)。
https://inuiwaku.net/?p=29275
ノーズワークを始めたのはラッコとだった。トレーニング当初、インストラクターがそもそもインディケーションという概念を教えてくれず、後になって知ることとなった。そのため競技会にでれるほどトレーニングが仕上がるまでだいぶ時間がかかった。一方で次の犬、アシカのときにはすでにトレーニングの要領がわかっていた。おかげで、一度もインストラクターにつかずにして自分の知識と経験のみでパピー時代からサクサク教えることができた。インディケーション・トレーニングも早期から始め、あっという間にノーズワーク犬としてある程度形にすることができたのだ。
ちなみにここで述べているインディケーション行動とは、探知犬タイプのそれではなく、簡単インディケーションである。ハンドラーの顔を見ずにしばらく(0.5〜1秒間)臭源に鼻をつけておく行動だ(インディケーションの種類についてはこちらの記事を参考に)。
パピーでもできるインディケーション・トレーニング方法
アシカのノーズワーク・トレーニングは彼女が8週齢の時に始めた。においを学習させながら、同時にインディケーションも教えていくという方法をとった。ここではその時にトレーニングした「簡単インディケーション」方法を紹介したい。最初はターゲット臭が入った瓶を