ノーズワーク、簡単・インディケーション教室

文と写真と動画:藤田りか子

競技スポーツとしてのノーズワークは二つの部位から成り立っているといってもいいだろう。一つは犬がターゲット臭を【探し出すこと】。もうひとつは、ハンドラーが「犬が探し当てた」のを【見つけること】。そう、おやつサーチとは異なり、犬が見つけるだけではゲームは成り立たない。ハンドラーが犬の探し当てた場所をジャッジに知らせることによって判断が下される。ただし犬は「ここです!」と言葉にしてハンドラーに伝えることができない。このゲームの醍醐味は犬がそれを伝えているのを、彼らの行動を通してハンドラーが読まなければならない、という部分だろう。

ハンドラーがノーズワークを習いたての頃は、犬が自然に見せる”「ここににおいがあるよ!」行動”を一生懸命読もうとするものだ。しかし少ししてスポーツに慣れ始めてくると、多くの人がトレーニングされた「アラート行動」(あるいはトレーニングされたインディケーション行動。本文では単にインディケーションと記すことにする)を犬に教えたいなぁと思い始める。それは、ブラインドサーチを始めるとやはり自分の判断に今ひとつ自信が持てなくなるからだ。

インディケーションをトレーニングするべきかどうかとトレーナーに聞くと、

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