文:尾形聡子 写真:藤田りか子
ゴールデンウィーク真っ只中、キラキラと輝く新緑が目に美しい季節になりましたね。そう、お散歩日和の到来です!
ということで、これまで『犬曰く』で紹介したブログの中から犬の散歩に関するトピックスをピックアップしてみました。たかが散歩、されど散歩?日々の散歩の重要性を改めて認識してみませんか?
愛犬に地面のにおいを嗅がせる?それとも嗅がせない?
犬にとっての散歩とはただひたすら歩くことではありません。スピード、ルート、時間帯といった物理的なことだけでなく、犬は社会的な刺激をも散歩の中で受けています。散歩をしながらにおいを嗅ぎ、物や人を見て、音を聞き、ほかの犬とすれ違ったり挨拶を交わしたりしています。
犬と飼い主の関係性が千差万別ならば、散歩中に見せる犬の行動のひとつである“地面のにおい嗅ぎ”ひとつをとってみても、犬への対応や考え方、そして犬のにおいの嗅ぎ方もさまざまです。
機械やコンピューターが壊れた時は、一つの解決法で満足してもいいかもしれない。でも、生き物を扱う時は、その時の状況や状態、飼い主と犬の性格など、様々な要因がある。だから「正しい答えはどれ!?」と探そうとするのは無意味のように思えるのだ(ブログ本文より)
愛犬との阿吽の呼吸を意識して、日々の散歩の時間を大切にしていきたいですね。
散歩を続けるために大切なことは?
雨が降ろうが槍が降ろうが。
もちろん散歩は天候に左右されますし、飼い主の体調不良や時間があまり取れない日もあるでしょう。とはいえ毎日キッチリするには飼い主の散歩に対する意識が大きく影響してきます。
飼い主の、犬の散歩を続ける励みとなるものにはどんなことがあるのでしょう?
より大きなサイズの犬であること、より犬との間に愛着(attachment)があること、犬が散歩に行くと楽しむのを知っていること、そして家族からの散歩への評価と理解があることは、励みとモチベーションの両方にプラスに働いている(ブログ本文より)
犬の散歩を楽しく続けるには、犬から得られる励みと自らのモチベーションの両方があることが大切です。散歩を通じて愛犬とのコミュニケーションを深めていければ、自ずとこれら両方が維持され、パワーアップしていくのではないかと思います。
そして、犬種や年齢、健康状態などによって推奨される必要運動量の違いはありますが、小さな犬から大きな犬まで、どんな犬でも生きていくうえで日々の散歩がとても重要であるのはお忘れなく!
犬も暇を持て余すのはキライです
散歩は犬の生活環境をより豊かにするもののひとつ。散歩にほとんど連れて行ってもらえず、長時間の留守番の日々を過ごし、飼い主やほかの犬との接触がわずかしかないような生活を続けていれば、犬は日常生活に退屈を感じストレスをためていきます。そしてストレスが限界を超えれば、犬は常同行動を見せるようになったり、逆に無気力になって寝てばかりになることがあります。
動物が慢性的に退屈を感じることは人がそれに苦しむのと同じであり、これまで見過ごされてきている重大な動物福祉の問題(ブログ本文より)
誰しも毎日を幸せ度マックスで過ごせることなどないでしょう。けれど、愛犬の身体的、精神的充足度を高めるよう意識してお互いにバランスよく生活をおくることは大切です。散歩というコミュニケーションツールを大いに活用し、愛犬との生活をよりよいものにしていきたいですね!