文:尾形聡子
[photo by Jeff Hutchison]
大きな音に過敏に反応する犬は決して少なくありません。
数年前にフィンランドで行われた大規模調査では、対象となった約3,000頭の40%近くの犬が雷や花火などに恐怖をあらわす行動をとるという結果がでています。また、大きな音を怖がり始めた年齢は8週齢から10歳にわたっていたとのこと、反応し始める年齢も幅広いことが示されました。
犬において騒音に対する恐怖は遺伝しやすい形質であることがいくつかの研究により示されています。さらには遺伝だけではなく、体の痛みが騒音への恐怖を引き起こす可能性があるそうなのです。