ルーマニアから−野犬を飼うのは愛護?

文と写真:藤田りか子

ルーマニアの首都ブダペストの凱旋門のあたりをうろつく野犬。左耳につけられたブルーのタグは狂犬病予防接種および去勢避妊手術済みという印。

私の友人Lさんが、ルーマニアから野犬を連れてきて飼い始めた。彼女はスウェーデンの野生動物管理局に勤務する研究者であり、ルーマニアの山奥でオオカミの生態調査も行っていた。その時に出会った野犬を一匹保護したのが始まり。情がうつり、研究が終わった後、スウェーデンに帰る際に連れてきてしまったのだ。しかし、野犬は野犬。スウェーデンで犬を飼うというのは「家の中で飼う」ということだし、「犬は人に対して危険ではない」ということも前提である。しかし、その犬は幾度も脱走を試み、何度か人を咬み、「文明社会においてはあまりにも危険な犬」ということで、結局Lさんは飼いきれず、その野犬の安楽死を強いられた。動物が大好きなLさんはとても悲しんだ。そして自分をとても責めた。

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