文:尾形聡子
[photo by Inspire Kelly (Vita Bella)]
穏やかな日差しの中にも暑さを感じ始めてきた今日この頃。愛犬とのお散歩もなるべく涼しい時間帯にと、夏に向けた生活スタイルに変化しつつある時期ではないでしょうか。これからやってくる梅雨の季節、そして梅雨明けの夏本番を迎えるにあたり、安全に夏を過ごすために気をつけておきたいアレコレを確認しておきませんか?
まず、これから訪れるのは梅雨。湿度と気温の上昇は、愛犬が口にする水やフードの劣化を早めます。水はこまめに取り換えて、残したフードは放置したままにしないようにしましょう。また、垂れ耳の犬では外耳炎など耳のトラブルが急増する時期です。耳の穴の中は細菌にとって恰好の増殖場所となりがちですから、こまめにチェックするようにしましょう。そして、ノミやダニ、すでに蚊も出始めているところもあるでしょう。予防薬などを使用して、愛犬を害虫から守ることも忘れずに。
絶対にしてはならないのが車の中に愛犬を残すことです。車中は急激に温度が上昇し、あっという間に蒸し風呂状態になってしまうとても危険な場所です。このくらいの気温なら大丈夫だろうと考えず、たとえ数分の短い時間であっても必ず愛犬と一緒に車外に出るようにしましょう。
また、家の中でも窓を閉め切りにして長時間の留守番をさせる場合には、遮光するためにカーテンを閉めたり、体が冷えるような素材のマットを使うなど、今の時期から熱中症対策が必要です。体力のない子犬や老犬と暮らす方はとりわけ配慮が必要です。
曇っていても気をつけたいのが紫外線。皮膚の色や毛色が薄い犬、短毛で毛量が少ない犬は皮膚にダメージを受けやすいので注意しましょう。サマーカットのスタイルも同様です。暑さと紫外線量に関連性はなく、夏場でも涼しい高原や山などは紫外線がたっぷりです。
気温がもっとも高くなるのはだいたい午後2時前後とされていますが、紫外線の強い時間帯は10時から14時頃にかけてになります。お散歩の時間や獣医さんへ行く時間など、前もって予定できる場合には外出する時間帯にも気をつけるようにしましょう。
水遊びが好きな犬たちにとって、これからは最高の季節となります。暑すぎる砂浜やアオコが浮いているような湖を避けるなど、きれいな水場を選んで安全に水遊びをするようにしてくださいね。
湿度と気温の両方が一気に上昇していくこれからの季節に向けて、今からしっかり備えをしておきましょう!
(本記事はdog actuallyにて2012年5月30日に初出したものを一部修正して公開しています)
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【参考サイト】
・気象庁