文と写真:アルシャー京子
前回のおさらい:「欲求が溜まると小さな刺激で大きな反応を引き起こす」と言う話。
「愛犬を落ち着かせたいならばまず充分な運動を与えよ」
これはかのカリスマドッグトレーナー、シーザー・ミラン氏をはじめ、多くのドッグトレーナー達が呼びかけていること。「動きたい欲求」を抱えたままの犬にただ「落ち着け!」「静かにしろ!」なんてのはそもそも無理難題というものなのだ。
若い犬なら「運動の欲求タンク」に注がれる水のスピードも著しく速い。これを遅らせることが出来るのは唯一「加齢」のみである。
リードに繋いでただてくてく歩くのは「散歩」であるけれど、犬にとっては「運動」ではない。運動とは四肢を柔軟に動かして全身を弾ませ、心拍数を上げて行うものであり、景色を見ながらボーっと歩くものとは違う。飼い主にとってはそれは運動なのかもしれないが、犬にとっての「運動」とはずばりジョギングやボール投げあるいは他の犬との追いかけっこなどの事を言う。これがなければいくら外に出掛けたところで犬は疲労感など感じない。
さて、運動をしてタンクが空になった犬への次なるステップは...