国民一人当たりGDPの高い国ほど、犬を飼わない?

文と写真:藤田りか子

動物保護法の徹底ぶりはスイスに並んで世界一とも言われているスウェーデンであるだけに、どれほど「愛犬王国なのだろう?」と多くの人が興味を持ち、日本からマスメディア、学識者やドッグトレーナーなどが視察にやってくることがある。しばらく街を歩いた後に彼らは大抵こうコメントをくれるものだ。

「あれ、意外に犬って見かけないものなんですね。アメリカではもっとたくさん見たけどな」

いや、そうなのだ。彼らの観察は実に正しい。統計を見ればそれは明らか。アメリカは1,000人当たりに飼われている犬の数225頭。対するスウェーデンはおよそ80頭(下図参照)。世帯当たりの犬の飼育率はスウェーデンでおよそ12%。アメリカではデータにもよるのだがおよそ50%。2つに1つの世帯が犬を飼っているということになる。

国によって犬好き度は異なる?

というわけで、欧米では〜、なんて十把一絡げにしてペット事情を話してはいけない。犬の所持率はまちまち。というかグローバルレベルで比較すると格差は如実。それに気がつき、国、豊かさ、人口密度によるペットの飼い方パターンの違いを調べたのが

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