文と写真:藤田りか子
[Photo by nancy waldman]
海外へ移住をしてかれこれ30年ぐらいになるのだが、こうなると故郷の国ながら、日本の犬事情については、もはや知らないことの方が多くなっている。たとえば、発情期のメスに対する日本の愛犬家の間での捉え方だ。それに初めて気がついたのは、Facebookに寄せられたコメントから。ラッコが2歳の頃、環境訓練の一環としてドッグショーに連れて行った。そこでの写真をFBに投稿して
「発情期のメスと一緒にリングの外で待機。ラッコは行儀よく振舞ってくれた」
と記した。それに対して、友人たちが驚いたようにコメントをしてきた。
「日本では考えられないです、犬が集まるところに発情期のメス犬を連れてきていいだなんて。オス犬の飼い主さんがコントロールできて当たり前なんですね」
「やっぱり、発情期の犬は散歩なしでおうちに閉じ込め!ではなく、発情期のメスにオス犬が慣れろ、がルールでしかるべきだったのですよね」
とか
「そうか、オス犬が慣れるべきなんだ!」
などなど….!
あれあれ、そうじゃないの?!
と驚いたのは私の方であった。