文と写真:藤田りか子

この記事では、最近シャチと取り組んでいる若犬向けのガンドッグトレーニングを紹介する。競技犬だけでなく、家庭犬の脳トレや遊びにも応用できる内容なので、若犬とのコミュニケーションづくりの参考になれば幸いだ。
やっと宇宙との交信を止めた!
これほどメキメキと若犬として成長した犬を見たことがなかった。うちのラブラドール、シャチのことである。
昨年の春我が家にきてから一年あまり。もう何度もここで書いたが、彼女は、子犬の頃、他のラブラドールたちのように、飼い主の顔を見る、ということがほとんどなし。呼び戻しをしてもいつも地面か草むらでにおっていて、人とのコンタクトにまったく無頓着な犬であった。マインドはここにあらずで、私はよくパートナーのカッレに
「シャチは宇宙人と交信していて、この世の人が見えていないよね」
と言っていたものだ。フィールド系ラブラドールとあろうものが、本当にこんな感じで大丈夫なのだろうか、と不安になってきた。「いずれは目が覚めるわよ」といろいろな人に励まされても、半信半疑の日々。ただし冬が開けて4月になったらかなり回収欲が強くなっていることに気がついた。それでも、まだ他の犬たちといるときは今ひとつ自信がもてないようで、やはり物品回収はなんとなく二の次になっていた。この頃のシャチについては、記事「若犬のストレスコーピング、その様々な形と対処」で詳しく紹介している。
あれから3ヶ月


