ビビり犬とその腸内にいる細菌の関係

文:藤田りか子


[Photo by Riley Nolin]

犬のメンタルは腸内環境に影響を受けているかもしれない、という研究報告が昨年カナダから発表された。え、腸って消化管の一つじゃなかったの、と思った人、それ正しい。ただし、腸の役割は消化にとどまらず、免疫や炎症、さらにはメンタルを含む体全体に影響を及ぼしていることが、最近明らかになっている。今回はビビり犬と超おもしろい腸の話である。

犬の腸で何がおきているのか、に向き合うことになったのは、私もBARFを始めてからだ。それも犬飼い生活25年目にして。それまで栄養設計はすべてドライフードに任せっぱなし、消化や栄養について自分であれこれ調べたり考えたりしたことはなかった。だがその結果なのかどうかはわからないが、ラッコの腸は不調をきたしてしまった。うんちが毎回柔らかく、時には吐いた。

ドライフード、つまりウルトラ加工食品のいろいろな特徴が腸内フローラのバランスを崩している可能性がある、ということを後にBARFの先生方から聞くこととなる。よってドライフード生活を断ち、BARFへと舵を切った。ちなみに、炎症性腸疾患は子犬の頃に生食を食べている方が発症リスクが低くなるという報告がある(詳しくは尾形聡子さんの「炎症性腸疾患と子犬の食事の関係、生食それともドライフード?」を参考に!)

大事な腸内フローラ、そしてマイクロバイオーム

この10年ぐらい何度も耳にしていたマイクロバイオーム(注1)とか腸内フローラという言葉は、以前の私の中では健康情報誌の特集かサプリを売るための広告の話にすぎなかった。だがBARF実践後、少しづつだが、腸の中で何が起きているかについて関心が向くようになった。そのときに当然「短鎖脂肪酸」の話などが

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