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祝・犬曰く8周年!思えば犬と人と、マニアックに歩んだ8年間。これらの月日の中で、しつけやトレーニングだけでは飽き足らず、認知科学に行動学、遺伝学にウェルフェア、果ては飼い主の心理まで… 犬を知りたい欲が止まらない飼い主さんの好奇心を存分に満たそうと頑張ってきました!そして気がつけば、それを面白いと感じてくださる読者の皆さんもたくさん集まってくれていました。本当に、ありがとうございます。
今年も春には第3期「犬曰くアカデミー」が大盛況のうちに終了。次なる学びの場、そしていよいよ犬曰くの「本」も計画、目下準備中です。犬好きの知的好奇心に火をつけるこの試み、我々編集部が一番ワクワクしているのかもしれません。
今回は8周年を記念して、編集部が選ぶ「犬曰く的・8つのおすすめ記事」をお届けします。
どれも「これぞ犬曰く」と呼べる、自信を持ってお勧めできるラインナップ。読み返すことで、犬との関わり方や、情報の見方がちょっと変わるかもしれません。
それでは、感謝とちょいと自慢を込めて…以下の8選記事をお楽しみあれ!
尾形聡子が選んだ記事4選
犬を独りぼっちにしてはいけない、という動物ウェルフェアと科学的エビデンス
犬を長時間ひとりで留守番させることが、犬のウェルフェア(福祉)を損なうかどうか?このテーマについての科学的エビデンスを集めた報告を、ここでダイジェストとしてご紹介します。「犬と暮らす」ということは、誰にでも簡単にできることではありません。さまざまな環境や条件が整って、はじめて実現できるものなんですね。犬のウェルフェアについて、今一度学んでみましょう。

「うちの子には無理」って、愛犬の能力をなめていない?
「この子には無理」と飼い主が決めつけてしまうことで、犬の可能性は大きく狭められてしまいます。なぜ、私たちはそう考えてしまうのでしょうか?そして、犬のことをどのように捉え直せばいいのでしょうか。犬の才能を引き出すために、飼い主に求められる知識や考え方について、ここで少しつぶやいてみました。

忘れていません?「コンタクト」という家庭犬トレーニングの基礎
犬との関係性作りは、犬になにか技を学ばせることによって構築できるもの、と思われがちですが、本当は、そんな形式ばった方法も用いなくとも日常の中でもっともっとできるはず!そして、日常における関係性ができあがって初めて、スポーツドッグとしても通用するコンタクトがむすべるものです。

飼い主の皆さま、愛着と執着は違うんです!
「私の犬は、つらいときに私の気持ちを支えてくれる」
「慰めがほしいとき、必ずそばにいてくれる」
そんなふうに感じている人、いませんか?
……おっと。もしそう強く感じているなら、少し注意が必要かもしれません。その感情、実は裏を返すと…?
このテーマについては、臨床心理士の北條美紀さんにぜひ解説していただきましょう!
飼い主が犬に対して抱く、少しダークな潜在的心理について。そしてそこから、犬との健全な関係をどう築いていけるのか、一緒に考察していきます。

藤田りか子が選んだ記事4選
パピーブルーのこと、ご存知ですか?
産後の女性が経験する「ベイビーブルー」のような感情の揺れが、実は子犬を迎えたときにも起こりうることをご存知でしょうか?その名も「パピーブルー」。うつ病や不安症に似た症状が、一時的に現れる状態です。同じように考えると、「転職ブルー」「友人ブルー」「婚後ブルー」なんていうバリエーションもあるかもしれませんね。ここではその「パピーブルー」に見られる典型的な症状や特徴、そしてこの現象を初めて科学的に調査したフィンランドからの研究についてご紹介します。

犬にとってオモチャ識別に重要なのはどっち?見た目の形状vs歯触りの質感
2つのおもちゃを目の前にしたとき、犬はきっとどちらか“お気に入り”を選ぶはずです。
では、その「好みのおもちゃ」って、どんなタイプだと思いますか?みなさんは、愛犬のおもちゃの好みをちゃんと把握していますか?
ここでは、犬がおもちゃに対してどんな好みを持っているのかを、学術的に調査した興味深いレポートをご紹介します。やっぱり!と思うことうけあいです。

犬の老化に効果があるのは、身体的介入?それとも認知的介入?
高齢化が進む現代、人も犬も「健康寿命」を延ばすための研究が進められています。身体的・認知的・社会的な介入──たとえば、栄養バランスのとれた食事、適度な運動、脳トレ、そして他者との交流など──が、老化の進行を遅らせる効果があると考えられています。
こうした介入が、犬の行動や認知機能の向上にどのような影響をもたらすのか。ハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学では、その効果について詳しく調査が行われました。果たして、もっとも効果的な方法とは何だったのでしょうか?

日本人の犬比較、実は犬を比べているのではないのかもしれません。
子ども同士を比べて一喜一憂するお母さん… そんな姿に、どこか心当たりはありませんか?
実は、犬の飼い主さんにも似たような心理があるかもしれません。
「うちの子(犬)は、よそのおうちの子みたいにうまくできない…」
そんなふうに落ち込んでしまうのは、日本人ならではの傾向なのでしょうか?なぜ私たちは、他の犬や飼い主と比べてしまうのでしょう?この心理の背景について、鋭くかつわかりやすく解き明かします。

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