文:北條美紀
[Image by Copilot]
個人的な話で恐縮なのだが、私は若い頃からサイコパスに非常に興味を惹かれてきた。心優しい犬曰く読者の皆さん、ドン引きしないでもう少しだけお付き合いいただきたい。そんな事情で、長らくダークトライアドと呼ばれるパーソナリティ特性を持つ人々に関心を寄せてきたのだが、そんな中、まさかの「非道徳的人格特性ダークトライアドは犬への愛着の強さと関係性があるか?」、尾形聡子さんの記事だ。なんと、犬の世界でもダークトライアドについての研究が行われているではないか。落ち着いて考えてみれば当然のことかもしれない。ダークトライアドを持つ人々も犬を飼うことがあるのだ。
後ほど詳しくお伝えするが、ダークトライアドとは、他者に嫌悪感や苦痛を与えるような行動を特徴とする三つのパーソナリティ特性のことをいう。いずれも、自分の利益を最優先し、そのために他者を操作する傾向を持つことで知られている。だから、自分の利益になるのであれば、結婚もするし子どもも持つ。もちろん犬を飼うことだってある。ということで、今回は、ダークトライアドに見られる他者操作傾向から、彼らが犬を飼う理由について考えてみようと思う。
三つのダークトライアド、それぞれの特徴
ダークトライアドというパーソナリティ特性には、