ドッグスポーツ競技会出場停止と犬の健全性と行動 その1

文と写真:藤田りか子

日本のノーズワークスポーツクラブでスウェーデンのノーズワークのあり方を紹介するなど、アドバイザーとしての役割についている。そこでの経験と、それから全く別の話としてミミチャンがスウェーデンで競技会出場停止となった経緯を2シリーズにわたって記したい。この二つのエピソードをつなぐ共通項は「人のエゴと競技会」である。

心身ともに健全な犬だけが競技会に参加できる

スウェーデンのケネルクラブでは、競技会に参加できる犬の条件をいくつか設けている。そのうちの二つについてここでは焦点を当てたい。一つは心身ともに「健全」な状態の犬であること。もう一つは「容認されない行動」を持たない犬であること。今回は前者について述べる。それぞれの定義については、文中でおいおい触れていく。このルールは

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