文:尾形聡子

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人と同様に、犬も年齢を重ねるほど死亡原因となる病気にかかるリスクが高まることが知られています。たとえば、犬の死亡原因のトップであるがんは、歳をとるほど発症リスクが高くなりますが、発症平均年齢は犬種や体のサイズによって異なり、体の大きい犬ほどリスクが高まることが数々の研究で示されています。
大型犬はがんにかかりやすいがために小型犬よりも寿命が短いのか、ほかの病気も寿命に影響を及ぼしているのか、逆に、小型犬の方が長生きするのはがんにかかりにくいからなのか、あるいは病気全般にかかりにくいからなのか、体の大きさと病気、そして寿命との関係について、これまでにたくさんの研究が行われてきています。犬の寿命は犬種によって2倍以上もの差があり、体のサイズが大きな犬の方が寿命が短い傾向にあるのは明白ではあるものの、何がそれに影響を及ぼしているのか、その理由について多くはまだ謎に包まれたままです。
そこで、アメリカの大規模研究プロジェクト「Dog Aging Project」では、犬の体の大きさに関連した寿命について理解を深めるために、犬の体のサイズ、年齢、病歴の関連性を定量化することを目的として研究を


