文と動画:藤田りか子
[Photo by 825545 ]
どうしてただ犬を飼っているだけじゃだめなの?犬ってトレーニングしなければいけないの?という声をよく聞く。トレーニングは何かとネガティブにとらわれている。かと思えば、トレーニングして初めて犬は犬になるのだ、みたいな議論もある。いや、個人的にはそうとも思わない。トレーニングが施されていようがいまいが、犬は犬だ。
しかしトレーニングを犬に行うのは、多くのメリットがあると思う。その一つが犬の認知機能低下への予防だ。それについては犬曰くの尾形聡子さんが数々の犬研究最前線の記事でメッセージを発してくれている。以下の二つの記事で詳細を説明をしているのでぜひ一読されたい。
常日頃から犬を暇にさせすぎず、適度なアクティビティを入れるのはメンタルを健全に保つために必須でもある。とはいえ、どうアクティブしていいかなかなかアイデアが浮かばないこともあるだろう。その際はぜひ犬曰くにある脳トレ関係の記事、ノーズワーク記事、あるいはガンドッグ記事を参考にして欲しい。特にガンドッグ記事については、多くが引いてしまうかもしれない。しかし「私には関係ない」と言わずに物は試し、ちょいとご覧あれ。その基礎練習には、実はレトリーバーではなくとも楽しめるたくさんのエクササイズがあることを私もこの世界に入って初めて知ることとなった。いわゆる「服従訓練」として巷で紹介されている演習よりもはるかに変化に富んでおり、犬を退屈させない。そして何よりも飼い主を退屈にさせない。
たとえば「待て」や「呼び戻し」トレーニング。定番のやり方だと犬を目の前に座らせ、犬のリードの長さ分だけ飼い主が後ろに下がり、そして呼び戻し、以降距離を徐々に開けながら繰り返し…。これって面白いか…?私からすると、犬よりもまず飼い主のモチベーションの方が先に萎えてしまう超退屈なトレーニング方法だ。最初はこのやり方に従ってもいいと思うが、何度も続けてやるエクササイズじゃない。
「マテ!マテ!マテ!」…. 「コーイ!」。呼び戻しもある程度基礎ができたら、こういうマンネリトレーニングから抜け出して、人も犬ももっと楽しめるアクティビティの中で磨きたい。[Photo by Marcus Cramer on Unsplash ]
ガンドッグを培う方法であれば、犬を指定の場所に送り出す、というアクティビティに富んだトレーニングの中から「待て」や「呼び戻し」を同時に学習させることができる。その詳細はこちらの記事を参考に(↓)。動画もあるのでみなさんも簡単に実践できるはず!
犬の記憶力はこうして磨く!ガンドッグ風メソッド
認知機能低下予防のためのトレーニングが今回のテーマ。ならば「記憶力を磨くトレーニング」などぴったりではないだろうか。それをガンドッグ演習の中から紹介しよう。