見つけさえすればいいと思ってない?ガンドッグとノーズワークのサーチ練習について

文:藤田りか子


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ガンドッグとノーズワーク、ここが共通

ガンドッグとノーズワーク、対照的なドッグスポーツだ。ガンドッグは犬をフルスピードで遠方に送り出したり遠隔操作をしたりと、そのパフォーマンスはアクションに溢れており見ていてもとても楽しい。一方で、ノーズワークはやっている本人にとっては十分エキサイティングであるものの、見ている者にはその興奮や楽しさはあまり伝わってこない。

「地味なスポーツですね」

と日本ではよく言われる。

この二つの対照的なドッグスポーツが好きな理由は、実はたくさんの共通点があるからだ。そしてその共通点とは、両スポーツの真髄に触るところでもある。まずどちらもブラインド(犬はどこにあるかわからない、という意味)のサーチ作業があること。ガンドッグではエリアに犬を送り出しそこを中心にダミー(鳥)を犬に探してもらう。この意味するところは、一旦エリアに犬を届けたら、人にはもうわからない世界であり、犬の自立した嗅覚作業にお任せするしかないこと。

ノーズワークも競技会ではブラインドサーチ。ハンドラーもどこににおいが隠されているかわからない。仕事は犬に任せ、人はリードを持ちながら金魚の糞のように犬の後ろをついていく。おまけに、サーチモードにある犬をハンドラーがあれこれ操作するのをジャッジが

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