文:藤田りか子

[Photo by tan4ikk]
誓って言うけど、私は犬の散歩を毎回楽しんでやっているわけではない。時には、行きたくなくても渋々出かけることもある。あるいは、渋々とまではいかなくとも、途中でマンネリを感じてしまい、非常に退屈に思う時もある。「一定距離、歩けばいいんでしょ」というノルマ感で散歩をこなす感じだ。しかし、犬にとって、散歩は1日の中でのハイライト。食事と同じぐらい大事なもの。これを抜かすわけにはいかないのだ。
私には散歩に関して気分の波がかなりある。散歩が薔薇色のように輝く時もあれば、まるで気が乗らない日もある。外が晴れていても、というか、晴れているから余計にどんよりとした自分に嫌気がさして、さらにどんよりしてしまうのだ。
散歩が楽しくてしょうがない時は、ただ歩いているだけでも世界がキラキラして見えるし、犬たちの喜びも自然と伝わってくる。さて、面白くない時だが(私が)、散歩の途中で何か犬にアクティビティを入れると、人も同様に楽しめることに気がついた。アクティビティといっても、大したものではない。散歩しながら、道中でできることだ。薮にボールを隠して探させたり、木の株に座らせて待たせる、低い茂みを飛び越えてもらったりなど。なんといっても、私は反復とか繰り返しが大の苦手。こんな単純なアクティビティでもちょっと入れるだけで、「これだけの距離をあるけばいいんでしょ」のノルマが、あっという間に達成されるようになったのだ。そう、時間の経過が速くなった。そして、何よりも犬たちもこちらの方が全然楽しそうだ。
そこで私の犬飼い歴30年の中で培ってきた、犬にとっても人にとっても楽しい散歩術についていくつかシェアしたい。気が付かれたかと思うが、これは犬のエンリッチメントのみならず、人間にとって

