文と写真:藤田りか子

アブルッツィの白い牧畜番犬
「アブルッツィのオオカミ」という話をドイツの有名なオオカミ学者のエリック・ツィーメンの本で読んだことがあったのがきっかけだ。そこには山に放牧されている羊をオオカミの襲撃から守る白くて大きな牧畜犬についての記載があり、大変な興味を惹いた。それ以来、私にとって、イタリアといえばローマでもなければ、ベニスでもなく、イタリア中部を構成するアペニン山脈のアブルッツィ地方こそ、ロマンが駆り立てられるあこがれの地となった。石造りの教会がそびえる山岳の村、斜面に放牧された羊や牛、地元の食文化、そしてそこに生きる人々と犬たち…。
エリック・ツィーメンの本はこちら(↑)で!
ドッグショーを観戦するようになってから知ったことなのだが、そのアブルッツイの白い牧畜犬とは、実は純血犬種としてFCIに公認されているマレンマ・シープドッグであった。マレンマとは、イタリアのトスカーナ地方の


