文と動画:藤田りか子
[Photo by Fabio]
犬と楽しく付き合いたいのに、犬の方がこちらに気を向けてくれない…、と思うのであれば、これまでにないインスピレーションが湧き出るよう、ここにいくつかの遊び方をお届けしたい。そんな大げさなものじゃない。手軽にできるのでご安心を。
多くの飼い主さんは、ご褒美をいつもポケットとかウエストポーチから出して犬に与えていると思う。ここに紹介するのは、そのご褒美が出てくる場所を変えるだけのもの。ポケットからではなく、ハンドラー以外のところから出る!名付けて「外付けご褒美」メソッド。
それって何?そして何がそんなにすごいのか?を説明しよう。なにしろ、オビディエンスやドッグダンスなどプロ級のドッグスポーツハンドラーも使っているご褒美方法。決して「つまらないもの」ではないし、かといって難しいものでもない。そう、前述したとおり犬にも飼い主さんにも楽しいインスピレーションを与えられると思うのだ。
ミミチャンの同胎兄弟、サイモンは何かと気が散りやすく、エネルギーいっぱいの若犬くん。狩猟免許を得てまもないお父さんのGさんはサイモンを将来の鳥猟犬として家庭に迎えたものの、日常のしつけに実は四苦八苦!周りのものすべてが気になり、彼はお父さんにほとんど目もくれない。時には「行きたいよう!(でも行けない!)」のフラストレーションがたまりワンワンと吠え出す始末だ。いやはや子犬の頃はそうじゃなかったのになぁ、とGさん。お年頃になり、昔の素直さはどこにいった?悲しいかな、2歳になってもサイモンのはっちゃけぶりは変わらず。そこで私はGさんに