文:藤田りか子
[Photo by xan latta]
インストラクターとして日本のとあるドッグトレーニング施設に招かれ、コースを開催してびっくりしたのは、飼い主さんたちが愛犬を教室のお部屋に連れてくるやいなや、いきなり犬同士を引き合わせ、挨拶させたことだ。え!これ、日本では普通なの!?
なぜならば、この行為はスウェーデンで超ウルトラ No-No に値するからだ。
「ここでは犬同士を挨拶させないでください」
と飼い主さんたちに言ったら、「え、そうなの?」というような顔をして(そしてやや不満そうに)自分の犬をそれぞれ引っ込めてくれた。
せっかくみんなが集まる場所に来たのだから、これこそ社会化トレーニングの良い機会。それなのに、なぜ犬同士の挨拶をさせてはいけないの?と思うかもしれない。なので私が住むスウェーデンからの見解を記したい。もしかして日本の事情とはマッチしない、と意見する人もいるだろう。だが、とりあえず「なぜ?」だけでも知ってもらいたいと思う。