文:北條美紀
[Photo by kinpi3]
わが犬を大切にしたい。飼い主ならば誰もがそう思うものだ。しかし、日本の飼い主には犬を過剰に心配し不安になる場合が多いという。たとえば、「「子犬に運動はいらない」は迷信か?:スウェーデンからの見解」のように、不安や心配があらぬ方向に向かってしまい、本当に必要なことが見えなくなることもあるらしい。こういった日本の飼い主に特有(?)な過剰な不安や心配は、一体全体どこから出てくるのか。なかなか理解できないので人間の心理学的なところから説明してほしいという要望を受けた。
はてさて、どうしたものか。私なりにいくつかの仮説を立ててみた。でも、どれをとってもしっくりこない。あまりに悩み過ぎたのか、最終的にたどり着いたのは「心配性な日本の飼い主」なんていないんじゃないの?そんなレッテル、誰も貼られたくないでしょうよ、ということだ。レッテル(言葉)の持つ力は、想像以上に大きい。
理解不能、改善困難への道
理解できない、手に負えない、改善が困難なケースは