文:藤田りか子
[Photo by neil-5110]
犬はみんなADHD…?
犬にも人と同様ADHD(注意欠如・多動症)があるらしいということが学術的に証明されている。血中のリン脂質が低濃度を示すという点でも人と同じなのだそうだ。しかしADHDの症状って何も特別な犬に限ったことではなく、犬すべてにあてはまるような気がする。つまり犬という動物が、そもそもADHDなのではないか。特に若犬とか刺激をあまりもらってない犬とか…?
人におけるADHDの典型的症状は、
活動に集中できない。そして気が散りやすい。物をなくしやすい、順序だてて活動に取り組めない、じっとしていられない、静かに遊べない、待つことが苦手…
などなど。これを読んで
「なんだ〜、それってまるでうちの犬じゃなーい!」
と苦笑いをした人は少なからずいるはずだ。我が家のニューフェイス、3ヶ月齢の子犬、ミミチャンもADHD症状通りの行動を毎日見せている。ひとつのおもちゃで遊んでいたと思えば、すぐに次のおもちゃに気を移す。順序だてて活動に取り組んでいるようにはとても思えない。おまけにおもちゃをよくなくす。集中できず「オスワリ」で待つのが苦手、静かに遊べず、いつもはっちゃけている。
北條美紀さんが「分離不安」とすぐに愛犬へ病名をつけたくなる飼い主の心理について記していたが、自分の犬があまりにもハイパーアクティブでどうにも手がつけられなくなると、
「うちの子、ADHDですから」
と開きなおる人はきっと同じ心理からそう言うのだろう。困った行動も病気として扱い、正式な診断名をつけてしまえばなんとなく飼い主としては気が楽になる。
ただし獣医師の元で