文:尾形聡子
[photo by David B. Gleason]
もし犬が何事においても楽観的に捉えているのであれば、それだけで犬生楽しいものになると思いませんか?ただし犬は楽観的に事象を捉えられる生き物なのでしょうか?分離不安を持つ犬はもしかしたら犬生を悲観的に考えすぎているのかも?
さて、目の前に水が半分入ったコップが置いてあるとします。それを見たみなさんの捉え方は、「水がまだ半分残っている」それとも、「水がもう半分しか入っていない」のどちらでしょうか?
これは経営学の神様とも呼ばれるピーター・ドラッカー氏の「コップの水理論」としても知られていますが、もともとは心理学の分野で研究されてきた人の認知現象です。コップが水で満たされている、もしくは、空っぽになっている状態ではなく、その中間の「あいまいな状態」であるときに人がどう感じ、どう判断するかには