犬研究最前線

ティッキングとローン(前)その特徴とこれまでにわかっていること

文:尾形聡子 ブリタニー・スパニエル。象徴的なマズルの点々こそティッキング。毛色マニアの方にはきっとお馴染みであろう、偉大なる遺伝学者C.C.リトル博士。…【続きを読む】

犬の認知能力、遺伝する?

文:尾形聡子犬が人の指差しに反応する能力を持つ動物であることが科学的に証明されてからというもの、犬の認知行動学という学術分野は大きく花開き、躍進し続けてい…【続きを読む】

社会化期に入る前の子犬への、母性行動の影響

文:尾形聡子動物が生まれてくる前の卵や生まれて間もない子に対してとる養育行動のことを母性行動といいます。「母性」という言葉が使われながらも(英語でもmat…【続きを読む】

DCMとグレインフリーフードの関係、その後の研究より

文:尾形聡子犬の拡張型心筋症(Dilated Cardiomyopathy:DCM)は心臓の筋肉に異常が生じて心筋が薄くなり、収縮機能が低下して血液を十分…【続きを読む】

黄色だけと思っていない?ディンゴの謎に迫る、毛色バリエーション研究

文:尾形聡子オーストラリア独自の野生の犬、ディンゴ。ディンゴはいわゆるイエイヌとも、イエイヌの祖先であるオオカミとも異なり、イヌ科の動物であるものの生物学…【続きを読む】

尻尾の異常だけじゃない、スクリューテールになる遺伝子変異がもたらす体への影響

文:尾形聡子スクリューテールと呼ばれる「らせん状になっている短い尻尾」を持つ犬種はごく一部。主にブルドッグ系の犬にみられるスクリューテールは脊椎の形成異常…【続きを読む】

犬同士の遊びの盛り上がりには、飼い主の…?が関係

文:尾形聡子「遊び」はさまざまな動物種に観察される行動です。通常それは同種間によって行われるもので、捕食・反捕食にまつわる運動能力、社会的なスキル・絆、認…【続きを読む】

社会化期初期:環境強い犬になるための、はじめの一歩

文:尾形聡子環境強い犬は、幸せな犬。これは『スポーツとしてのノーズワークで「環境強い犬」に育てる!』の中での藤田りか子さんの言葉です。環境に強い、すなわち…【続きを読む】

飼い主の性格は犬の問題行動改善に影響を及ぼすか?

文:尾形聡子犬の性格や行動は、当然のことながら、犬種、性別、年齢など犬自身のステータスによって異なる傾向にあります。また、飼い主の性格や犬との愛着関係など…【続きを読む】

人と行動を同期させる犬の能力〜子どもに対する場合は?

文:尾形聡子子犬も赤ちゃんも成長していく中で、少しずつ社会的認知能力を発達させていきます。これまでの研究から、犬には指差しや視線の追従、他者の模倣、社会的…【続きを読む】

捕食者に対する遺伝子記憶は犬にあるのか?

文:尾形聡子「クモ恐怖症」という言葉を聞いたことがありますか?クモにまつわる嫌な経験をしたことがないにもかかわらずクモに異常なまでの恐怖心を抱く人がいます…【続きを読む】

自分の命は二の次?コロナ対応に影響する犬の存在

文:尾形聡子新型コロナウイルスの流行開始から1年が経つものの世界的に収束が見えてこない中、ここ日本も第3波の真っ只中に置かれています。これまでの感染ピーク…【続きを読む】

犬の家畜化に新説!きっかけは、極寒の時期のある食べ物にあった

文:尾形聡子人類史上初の家畜動物、犬。家畜化の始まりは人類が狩猟採集をしていたころ、少なくとも15,000年前またはそれ以前のことといわれています。遺伝学…【続きを読む】

遺伝子変異だけじゃない、多様な犬の進化に影響するエピジェネティクス

文:尾形聡子遺伝子の変異が犬の多様性(見た目や行動特性など)を作り出したり、病気の原因になったりすることには、これまで何度も犬曰くの記事の中で触れてきまし…【続きを読む】

犬と人、顔に対する脳処理のしかたの違いは?

文:尾形聡子私たち人間にとって、相手がどのような顔や表情をしているかという情報はとても重要なシグナルです。外部情報のほとんどを視覚から得ているため、他者と…【続きを読む】