人馴れしていない犬の問題へのモヤモヤ

文と写真:アルシャー京子

犬の名前を呼ぶと犬が振り向く。口笛を吹くと犬が寄ってくる。しゃがんで優しい声をかけると犬が寄ってくる。

袋からガサガサという音を立てながら美味しそうなおやつを取り出すだけでも簡単に犬は反応するし、人が椅子から立ち上がっただけでも何かを期待して犬は寄ってくる。これらは私たち犬と一緒に暮らしている者にとっては極々あたりまえの日常風景である。

犬と接したいとき、人はまず犬に声をかけるがそれをポジティブなコミュニケーションとして捉えることができるのは人の中で暮らしている家庭犬のみである。言い換えれば、人と暮らしている犬だからこそ人の声の持つ意味を知っているのであって、もしこれが人と密に暮らしていない、いわゆる人馴れしていない犬だった場合その意味は当然知らない。

家庭犬に慣れた人が人馴れしていない犬と接するとき、たいがい戸惑ってしまうのが犬とのコミュニケーションの取れなさだ。家庭犬なら口をチッチッと鳴らせば反応してよってくるが、人馴れしていない犬はその音すらも聞き慣れない不審な音として反応し

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