文と写真と動画:藤田りか子
今回はビビりの犬をトレーニングするためのスウェーデンでの教室の様子を紹介しよう。動画でその様子を撮影したのでトレーナーのみなさんは今後のレッスンの参考にされたい。
アシカの子ども、ミミチャンはいまや7ヶ月齢になる。9匹兄弟姉妹の中で何故か彼女だけが、社会的恐怖(モノではなく人を怖がる傾向のこと)を強く持つ犬になってしまった。この間ケネルミーティングを開催したのだが、誰もミミチャンのようなビビりはおらず社交的。明るくすくすくと育っていた。それはそれでとてもホッとしている。ブリーダーとしての願いは、巣立った子犬たちが新しい家庭の元で幸せに暮らすこミミチャンの怖がりについては「どうやって子犬を選んだかというと…」に詳しく記している。
これまで怖がらなかったものに急に反応する、という現象は早くともたいていは3ヶ月齢、あるいは思春期に入る8ヶ月齢ぐらいに現れるものだ。だがすでに10週目にして家族以外の人を怖がるようになった。何が原因かわからない。少なくとも8週齢になるまではとても社交的だった。2週間の間に何かが起こったのだろう。スウェーデンのブリーダーが集うFacebookのグループで悩みを投稿した。すると何人かのブリーダーが、こんなふうに返してくれた。
「うちに残した子犬も、すごく怖がりになりましたよ。